【文系弁理士の可能性】文系弁理士が活躍するための3つの方法

こんにちは!Tomoです。

文系弁理士についての情報が知りたい!との声が多かったので、文系弁理士の可能性についての記事を書きました(^^)/

こんな悩みを持つ方におススメです( ^^)

Tomo
Tomo

・弁理士は理系のイメージだけど、文系出身者でも活躍できるのかな?

・文系弁理士の王道のキャリアが知りたいなぁ。

・文系弁理士の需要ってあるの?

昨年、弁理士試験に合格しました。今は弁理士登録をするための実務修習の真っ最中です。

私は理系出身ですが、文系出身の同期合格者とたくさん交流しましたし、前職の事務所でも多くの文系出身の弁理士の仲間がいました。

今回は文系出身者の弁理士の話を踏まえて、文系弁理士の可能性についてお伝えしたいと思います!

文系弁理士になる難易度は?

弁理士って理系のイメージがありますよね?

実際にデータでみても8割以上が理系出身です。

しかし、"弁理士試験の難易度"という意味においては、文系も理系も難易度に差はありません。文系も理系も全く同じ試験を受けますので。

ただ、弁理士試験には免除制度というのがあって、理系院卒の人は、論文試験の選択科目が免除になる方がほとんどです。そういう意味では理系の方がやや有利といえるかもしれません。

詳しくはコチラの記事で書いています。

文系弁理士のキャリア

文系弁理士のキャリアは大きく2つに分けられます。

  • 特許事務所
  • 企業の法務部(知財部)

特許事務所の場合

特許事務所で働く文系弁理士をざっくり分けると4タイプです。

  1. 商標
  2. 商標・意匠兼任
  3. 特許
  4. 海外特許事務所

文系出身者は商標・意匠を担当されている方が多いです。商標・意匠については技術的なバックグランドがあまり必要でないためです。

①商標

商標を専門としている弁理士は、特に大規模事務所で多いですね。大規模事務所では商標部門がある事務所も多く、多数の商標案件をこなす必要があるためです。

②商標・意匠兼任

文系弁理士の中には商標と意匠を兼任している方もいます。意匠は近年法改正もあり、今後需要が増えるかもしれないのでねらい目だと思います。

③特許

このパターンはレアケースです。肌感的に1割くらいは特許実務もできる文系弁理士の方がいらっしゃいますね。

この場合、実務ベースで技術的な知識を身につけていく方もいれば、大学などで学びなおしをされている方もいます。

④海外特許事務所

日本で実務経験を積んだあとにアメリカやドイツの特許事務所で勤務する弁理士もいますね。

竹下弁理士↓はフランスでご活躍されているようです。

弁理士実務家インタビュー 竹下敦也

ただ、日本の弁理士資格を取得したからと言って、海外の特許庁の手続きを代理することはできません。

海外の特許事務所で仕事されている方の中には、代理業務ではなく、日本の特許事務所との窓口・営業業務を中心にされている方もいます。

企業の場合

もう1つのキャリアは企業に勤務する場合です。企業の場合、法務部や知的財産部で活躍する文系弁理士さんがほとんどだと思います。

商標権の侵害調査など自社製品のブランドを守る仕事をされている方もいれば、ライセンス契約まわりの仕事をしている方もいます。

特許事務所か企業かどちらがいいか?

これは人によります笑。

安定志向の方は企業内弁理士になる傾向が強いと思います。企業の方が福利厚生が充実していますし、経営的にも安定している場合が多いので。

一方、キャリア志向や収入をアップしたい・独立したいという方は特許事務所に多いように感じます。自分の実力・やる気しだいで年収をぐんぐんあげられるので。

一番のおすすめは、特許事務所と企業知財の両方を経験することです笑。

権利を取得する側(特許事務所)と、権利を活用する側(企業)の両方の立場を経験することで、説得力が増し、弁理士としての付加価値はぐんと上がります。

弁理士のキャリアについては本当はもっと書きたいところですが、超大作になってしまうと思うのでこのへんで笑。

需要があれば別記事で書きたいと思います。

文系弁理士の需要(転職市場)

文系弁理士は市場でどのくらい求められているのでしょうか?

知財に特化した人材会社で働いている友人にきいたところ 、以下のケースが多いようです。

特許事務所に転職する場合

  • 実務経験あり ⇒ 40代前半まで
  • 実務経験なし ⇒ 30代前半まで

企業に転職する場合

  • 実務経験あり ⇒ 40歳まで
  • 実務経験なし ⇒ 需要ほとんどなし

これらの情報からわかるように、実務経験のない文系弁理士の転職はまぁまぁ条件が厳しいです。

実務経験を積んでいる方であれば問題ありませんが、もし、

①実務経験がないけど②将来弁理士として活躍したい という方がいれば、若いうちに特許事務所なり企業なりに転職して、実務経験を積むことをおすすめします。

同期合格者の中で30代前半の行政書士(文系出身)の方が特許事務所への転職活動をされていましたが、求人数がほんとに少ないとおっしゃっていました。

年齢が若ければ、弁理士試験に合格してからの転職でもいいと思いますが、この点にはほんとに注意が必要です。

転職エージェントを活用

  • 今、転職すべきかどうか知りたい!アドバイスが欲しい!
  • 今の自分、1年後・2年後の自分の需要(市場価値)が知りたい!

という方は転職エージェントサイトに登録することをおすすめします。

転職エージェントは転職者の年齢・実務経験・経歴において、どのような人が転職に成功できたかのデータベースを持っています。

客観的に自分の市場価値を見てもらえますし、キャリアの相談にも乗ってくれます。

無料で相談できるのでぜひ転職エージェントを活用してみてください。

ちなみに私がおすすめする転職エージェントサービスは「リーガルジョブボード」です。

おすすめ理由についてはこちらの記事で書いているので、ぜひ参考にしてみてください。

また、特許事務所への転職を考えている方はこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。転職に失敗しないためにもきっと役に立つと思います。

文系弁理士の年収

やっぱり年収事情ってどうしても気になりますよね?笑

弁理士の平均年収は、約700万円と言われています。

サラリーマンの平均年収は約430万円なので、高給取りといえますね。

企業内弁理士

まず企業内弁理士の場合、文系・理系の間に年収の差はありません。大手メーカーであれば開発でも営業でも間接部門でも給料にあまり大きな差はでません。

私の前職時代のメーカーの企業内弁理士であれば、20代で500~600万、30代で600~800万、40代で800~1000万くらいでした(給料は比較的高い機械メーカーでした)。

特許事務所の弁理士

特許事務所勤務の場合、特許系の弁理士か商標系の弁理士かで収入が異なるケースが多いです。

なぜならば、特許事務所は自分が稼いだ売上ベースで給料が決まる事務所が多いためです。 特許と比べて単価の安い商標ではどうしても売上が立ちにくい現状があります。

もちろん特許事務所によりますが、年齢・実務経験が同じ特許弁理士と商標弁理士を比較すると、年収で200万から300万の差が出る場合もあります。

特許事務所の年収について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

文系弁理士が活躍するための3つの方法

特許系(理系)の弁理士のニーズと、文系出身の弁理士のニーズはどうしても差が出てしまいますが、戦略的にキャリア形成することで十分に活躍できます。

  1. 商標・意匠実務に加えてさらに付加価値をつける
  2. 特許実務にも領域を広げる
  3. コミュニケーションスキルを活かす

順番に説明します。

1.商標・意匠実務に加えてさらに付加価値をつける

商標・意匠の実務に加えて、さらに付加価値を提供できる弁理士は重宝されます。

近年意匠法の改正があり、 新たに 「建築物」・「内装」も意匠権による保護が可能となりました。

例えば、クライアントの建物の内装についての権利取得、ブランド戦略を含めて意匠出願を提案できる弁理士はすごく重宝されると思います。

さらに近年、 "デザイン経営"が最近話題になってきています。このように特許庁としてもデザイン(意匠)に力をいれていくことは明らかなので、商標の実務と並行しながら意匠の専門性を深めていくことはキャリア戦略の1つだと思います。

2.特許実務にも領域を広げる

意匠・商標業務だけでなく、分野限定でもいいので特許業務ができる文系弁理士を目指すのも1つです。

日用品や構造系の特許案件の中には、技術的な知識が豊富でなくても対応可能なものがあり、勉強しながらでも十分に対応できます。

意匠・商標実務と並行しながらでも特許実務の知識・経験をコツコツと増やす。

特許・意匠・商標のすべてができる人なら、特に中小規模の特許事務所で重宝されます。

3.コミュニケーションスキルを活かす

文系出身の弁理士は、(私の偏見かもしれませんが)理系出身の弁理士よりもコミュニケーション能力が高い人が多いように感じます。

理系出身の方は研究者気質・職人気質な方も多く、コミュニケーションを嫌がる人も中にはいます。

私の前職では、文系弁理士の方が率先して飲み会を開催してくれたり、場を盛り上たりしてくれていました笑。

仕事の面においても高いコミュニケーション力を武器に、営業によって新規クライアントを開拓し、キャリアアップしていった方もいます。

少し違った角度からの攻め方ですが、十分に有効な戦略だと思います。

上記①②③を組み合わせて、キャリアを考えると文系弁理士でも十分に活躍できます。

最後に:文系弁理士の可能性

いかがでしたでしょうか?

もし、あなたが漠然と文系弁理士を目指すのなら、道は容易ではないかもしれませんが、あなた次第で可能性はいくらでも膨らみます。

目の前の実務をひたすらこなすことももちろん大事ですが、ビジョンと戦略をもってキャリアを積んでいけば十分に未来は明るいです!

ここまでをまとめると

・弁理士試験の難易度は理系と文系で変わらない。
・文系弁理士のキャリアは特許事務所で商標・意匠・特許をするか企業の法務部(知財部)
・実務経験がない場合、文系弁理士は転職しにくいので早めに実務経験を積むべし
・特許事務所勤務の場合、文系弁理士の方が年収が低い場合がある
・文系弁理士でもやり方しだいで十分に未来は明るい

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